2019年度より開始する「しなやかエンジニア教育プログラム」の試行プログラムの一環として、11月12日(月)にデザインに関する講義を開催しました。
奈良芸術短期大学講師で株式会社タカヤコミュニケーションズ 代表取締役の高西 信治氏を講師としてお招きし、「デザインを知れば考え方も変わる」をテーマに、前半はデザインの考え方に関する講義、後半は奈良高専のウエルカムボード制作のワークに取り組みました。
まず前半は、「デザインについて考えてみよう」と題し、「デザインにセンスは必要?」や、「アートとデザインの違い」などについて説明頂き、抽象的で扱う領域も多様で広範囲な「デザイン」という言葉の本質について、理解と新たな気づきを得ました。
また、デザインとは、情報を伝えることや整理することであり、出来るだけシンプルにまとめ、写真を利用したり、文字の大きさを変えたりすることで情報を正確に伝えることが重要であると、実例を用いて示されました。
さらに、アイデア創造のプロセスについても説明いただき、優れたデザイン例として、いくつかの広告作品が紹介されました。
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高西氏による講義 |
ウエルカムボード制作(下書き作業) |
後半は、前半のデザインの考え方の講義を受けてのワークとして、奈良高専のウエルカムボードの制作を実施しました。学生は、体験入学などを想定して、学校や学科紹介のボードを制作し、最後に各自がデザインに込めたコンセプトと制作したボードを発表し、講師から講評を頂きました。
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ウエルカムボード制作(装飾作業) |
発表 |
総評として、「最初の取り掛かりが難しかったようではあるが、まずは筆を走らせてみると多彩なアイデアが頭に浮かぶ。オリジナルを考えたり、工夫して作り上げたりすることは、モノづくりを学んでいる高専生の持つ力である。これからは、それぞれの専門の分野でもデザイン的なことを取り入れて、より幅があるエンジニアになってもらえたらと思う。」とのお褒めと激励のことばを頂きました。
本講義を通じ、学生からは、物事を色々な視点から見ることが大切だという新しい発見があったという声や、専門以外の人にも必要なスキルだと思ったとの感想も寄せられ、今後、スライドやポスター等の発表資料の作成にも役立てていきたいと、意欲的なコメントが多く見受けられました。
今回、株式会社タカヤコミュニケーションズ様には、多大なるご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。