2019年度より開始する「しなやかエンジニア教育プログラム」の試行プログラムの一環として、1月16日(水)にコーチングに関する講義を開催しました。講義には、株式会社組織デザイン研究所 取締役会長の本山 雅英氏を講師としてお招きし、「発想をうながすコミュニケーション・スキル」をテーマに実施いただきました。本山氏は、現在、京都橘大学でも「コーチング心理学」を教えられておられます。
講義の前半は、「コーチングとは何か」という説明を受けたあと、ウォーミングアップとして学生二人一組で”傾聴”と”承認”のスキルを用い、相互に自己紹介を行いました。この”傾聴”と”承認”を意識したワークの中で、学生は普段のコミュニケーションとの違いを感じとることができました。
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本山氏の講義 |
コーチング実習の様子 |
後半は、さらに質問・情報提供・提案のコーチングスキルを加え、自分自身の5年後10年後のエンジニア像について、クライアントとコーチ役に分かれ実習を行いました。実践的実習の中で、コーチ役の学生は今回の講義で習った拡大型や限定型の質問方法を駆使し、聴きたいことをイメージしながら相手の話したいことをうまく引き出そうとしている様子が伺えました。
最後に振り返りの時間を設け、今回の講義を通じ自分自身にとって役立った事柄を考え、各自で明日から実行するコミットメント・リストを作成し、その後グループに分かれて役立った内容やコミットメント・リストを共有しました。他の人の意見も聞くことで、学生はより多くの気づきを得たようです。
元々、人とのコミュニケーションが得意な人もそうでない人も、今回の講義や実習から、話を聞いて反応することの難しさを実感すると同時に、今回教わった傾聴・承服などの手法を、これからの対人関係や就職してからの生活に役に立てていきたいなど、多くの感想が学生から寄せられました。今回の講義は、学生にとって、コーチングが今後の活動に活かせる有効なスキルのひとつであることを理解し認識する非常に貴重な機会となりました。
今回、株式会社組織デザイン研究所 本山様には、多大なるご協力を頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。