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「第1回女性エンジニアの養成を考えるシンポジウム」を開催しました

2019年3月15日(金)、「高専女子を増やすには〜理工系の進路選択について〜」をテーマに、「第1回 女性エンジニアの養成を考えるシンポジウム」を奈良女子大学の後援を頂き実施しました。当日は、全国の高専教員を始め、関係者約40名の方に出席頂きました。

冒頭、本校 後藤校長より開会の挨拶があり、引き続いて基調講演1として、東京大学生産技術研究所教授/国立高専機構男女共同参画担当理事 大島まり氏より「社会をデザインする〜理工系への進学と高専女子〜」と題して、ご講演をいただきました。講演の中では、社会課題解決には多様性が必要であり、そのためには女性の工学分野への活躍が期待されていることが示唆されました。

次に基調講演2として、山形大学学術研究院教授 河野銀子氏より「女子中学生の進路意識とKOSEN」という演題で、高専女子を増やすにはどうすれば良いのかについてご講演をいただきました。講演では、女子生徒等の理工系進路選択における意識調査などのデータをもとに、「理系」=「難しそう」というイメージが持たれており、そのイメージの払拭には、高専での広範な学びや、多様な進路展望が可能であることをアピールすることが有用であることが示されました。

大島まり氏の講演の様子

続いて、女性エンジニア養成に関する各高専の取組み事例として、北九州工業高等専門学校准教授  井上祐一氏より「北九州高専における女子学生を増やす取組み」について、また、新居浜工業高等専門学校准教授  橋本千尋氏より「JST『女子中高生の理系進路選択支援プログラム』の実施」についての報告をいただきました。

井上祐一氏の事例報告の様子 橋本千尋氏の事例報告の様子

また、本校からも、2019年度より本格実施する「しなやかエンジニア教育プログラム」について、その教育内容や女性エンジニアリーダー養成のための入試改革について、藤田直幸教授、顯谷智也子特命教授より報告がなされました。合わせて、本格実施に先立ち2018年度に実施した試行プログラムについて、電気工学科3年の河村歩実さんが受講生代表として「しなやかエンジニア教育プログラムの活動内容と私の成長」と題して、試行プログラムの内容と自分自身の成長について報告しました。

藤田直幸教授の報告 顯谷智也子特命教授の報告
 
河村歩美さんの発表  

最後に、少人数のグループに分かれ、講演や事例報告で印象に残ったことや講師へもっと聞いてみたいことなど、活発な意見交換が繰り広げられました。
その後、本校  谷口幸典准教授の閉会の挨拶でシンポジウムを締めくくりました。

意見交換の様子

基調講演での大島まり氏、河野銀子氏からのご示唆やご提案、また事例報告やディスカッションでの活発な意見交換は、各高専において女性エンジニアの養成を考えるにあたり、非常に有意義なシンポジウムとなったものと確信いたします。

なお、今回のシンポジウムにつきましては、3月18日付け奈良新聞朝刊の掲載記事として取り上げられ、多様化するエンジニアの分野で女性の能力、活躍が求められ、女性エンジニアの育成機関として高専が注目されていることが紹介されました。

 

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