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しなやかエンジニア教育プログラム第1回目講義 「生活・社会から学ぶ感性」に関する講義を実施しました

本校では、本年度より、新しい価値を持ったモノ・コトを作り出すことができる「豊かな感性・表現力」を備えたエンジニアリーダーの育成を目的とした「しなやかエンジニア教育プログラム」を開始しました。

5月21日(火)に第1回目の講義として、パワープレイス株式会社 常務取締役 濱村 道治 氏を講師としてお招きし、『「学ぶ」と「働く」をデザインする 〜能動的な視点をもつと「学ぶ」が変わり、「働く」が見えてくる。その仕掛けとキッカケのデザイン〜』をテーマに講義を実施いただきました。

講義では、最初にドイツのインダストリアルデザイナー ディーター・ラムス 氏の「良いデザインとは可能な限りデザインしないことだ」という言葉が紹介され、「デザイン」は美大などでデザインを学んだ人たちだけのものではなく、エンジニアも含め誰でもデザインできる時代に来ていることが説かれました。その後、演習を交えてアイデアを創出するためには常識を超えた感性が大事であることが示され、また、演習で考えたアイデアを発表するにあたり、効果的なプレゼンテーションの手法を教えていただき、実際に班ごとにプレゼン発表を実践しました。

今回、演習を交えたアイデア発想やプレゼンの方法の説明をはじめ、産業界が学生に求める能力や「学ぶ」空間や「働く」空間のデザイン設計の事例紹介、地域に根ざした世界企業についてなど、多岐にわたる話題に触れる中で、学生が自ら学び方を考えアレンジするきっかけを作って頂きました。

なお、本教育プログラムの講義では、学科の違う4〜5名が5つのグループに分かれて、毎回ディスカッションや講義後の振り返りを行い、グループ持ち回りで振り返りのまとめを行います。今回は、1班の学生5名に今回の講義の振り返りをまとめてもらいました。

<講義振り返りまとめ>

 今回の講義から、非常に多くの新しい発見をすることができました。

 特に印象に残った内容としては、以下です。

  • 「最悪のアイデアを考えると最高のアイデアがでてくる」
    最悪から最高への転換として、最悪のアイデアからの逆転の発想で最高のアイデアが生まれやすいという発想手法は、思いもつかなかったことであり、非常に勉強になりました。
  • 「常識を覆す」
    講義の中で、100均グッズの別の使い方を考えるとワークの中で、常識を覆した別の使い方を考えたりしました。この演習を通じ、常識を超える感性が必要だと思いました。また、生活の中で見聞きしたことや体験したことに対して、「なぜか」という問いをすることで常識にとらわれない考え方を持つようになりたいと思いました。
  • 「プレゼンテーション」
    プレゼンテーションでは、内容も大事だが、身振りや声などで、相手にどうやったら自分の思いを伝えられるかを考えることも大事であることがわかりました。今回、実際プレゼンをしてそのコツを掴むことができました。

 上記の通り、わかりやすく楽しい講義の中で、多くの新しい発見をすることができました。

(濱村氏の講義の様子) (100均グッズを使った演習の様子)

上記の学生の振り返りのまとめにも見られる通り、学生は今回の講義を、楽しくわくわくした気持ちで受講し、これまでとは違うプラスαの視点を得ることができたようです。

今回、パワープレイス株式会社 濱村様には、多大なるご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。

 

※しなやかエンジニア教育プログラムについては下記リンクをご覧ください。

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