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しなやかエンジニア教育プログラム第2回目講義「心理から学ぶ感性」に関する講義を実施しました

本校では、本年度より、新しい価値を持ったモノ・コトを作り出すことができる「豊かな感性・表現力」を備えたエンジニアリーダーの育成を目的とした「しなやかエンジニア教育プログラム」を開始しました。

6月25日(火)に第2回目の講義として、同志社大学 心理学部 教授  田中 あゆみ 氏を講師としてお招きし、『やる気をめぐる心のしくみ』をテーマに講義を実施いただきました。

今回の講義では、心理学における実験事例などを交えて、モチベーション(動機づけ、やる気)の要因となる外発的動機づけと内発的動機づけについてわかりやすく説明して頂き、また特に自分自身の楽しさ、興味などの内発的動機づけは、やる気の持続など多くのプラス面があることが示されました。講義を通じて動機づけの心のしくみを知ることで、学生にとっては、日頃何気なく「やる気がない」や「やる気が続かない」と感じていることの要因が解明され、自分自身の気持ちの持ち方や切り替えの改善につながる貴重な授業となりました。

なお、本教育プログラムの講義では、学科の違う4〜5名が5つのグループに分かれて、毎回ディスカッションや講義後の振り返りを行い、グループ持ち回りで振り返りのまとめを行っています。今回は、2班の学生5名に、講義の振り返りをまとめてもらいました。

<講義振り返りまとめ>

何かを頑張る時、それが好きな事ならモチベーションを保ち続けることができる。しかし、人から「やれ」と言われたことは、あまりやる気が起こらない。今回の講義を通じ、これは「やる気」という気持ちのしくみに秘密があることがわかった。

講義の中で、「やる気」という気持ちを支えるのは、①「一人でできた!」、②「うまくいった!」、③「他者との温かい関係が築けた!」という3つの要素を満たすことであり、つまり「やる気」を保ち続けるためには、“その行動自体を好きになること”、“興味を持つこと”、“大きな目標を達成するまでに小さな目標を設定すること”が大切であるでることを理解した。

また、「やる気」という気持ちには、「ご褒美」という存在が良くも悪くも密接に関係している。例えば、ある行動をしたら常にご褒美がもらえるという状況があるとした場合、ご褒美が途中からもらえなくなったら、私たちはその行動を途中でやめてしまう。これは、行動に対して、ご褒美がもらえることに重きを置いているからであり、行動そのものに重きをおけば、その行動の中で多少の失敗や困難があってもやる気を持続することができる。つまり、行動の目的をご褒美にするのではなく、その行動を支えるものの1つがご褒美であるとすることで、やる気を持続させることができ、ご褒美の使い方にもコツが必要であることを理解した。

このように、「やる気」という気持ちには明確な仕組みがあり、この仕組みを理解することで私たちの毎日がもっとやる気に溢れて充実したものになるのではないかと思う。また、これから私たちが技術者のリーダーとして活躍していくためには、今回学んだことを活かして、相手にもやる気を持たせられるようになりたい。

(田中氏の講義の様子) (振り返り時間の様子)

今回、同志社大学 教授  田中 様には、多大なるご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。

 

※しなやかエンジニア教育プログラムについては下記リンクをご覧ください。

 

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