本校では、本年度より、新しい価値を持ったモノ・コトを作り出すことができる「豊かな感性・表現力」を備えたエンジニアリーダーの育成を目的とした「しなやかエンジニア教育プログラム」を開始しました。
9月28日(土)の4時間を使い、株式会社タカヤコミュニケーションズ 代表取締役で、奈良芸術短期大学 講師の高西 信治氏をお招きし、『デザイン的思考を持とう』をテーマに講義を実施いただきました。
今回の講義では、前半はデザインの考え方に関する話、後半は「10年後の自分に宛てたメッセージ」と題して制作演習に取り組みました。
まず前半は、「アートとデザインの違い」や「デザイン思考」、「アイデアの出し方」などについての説明があり、その後実例を踏まえて、デザインは技能ではなく物事の本質を掴む感性と洞察力であることが示されました。後半は、学生各自で10年後の自分へ送るメッセージカードを制作しました。10年後の自分の姿を想像しながらメッセージを考え、それをカード上にデザインし、最後に全員がそれぞれのメッセージカードの発表を行いました。
今回の講義を通じ、学生にとってデザインとは何かを理解し、演習を通して自分の考えや思いを表現することの難しさと楽しさを味わう貴重な体験となりました。

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(高西氏の講義の様子) |
なお、本教育プログラムの講義では、学科の違う4〜5名が5つのグループに分かれて、毎回ディスカッションや講義後の振り返りを行い、グループ持ち回りで振り返りのまとめを行っています。今回は、5班の学生4名に、講義の振り返りをまとめてもらいました。
<講義振り返りまとめ>
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今回の講義で印象に残ったことは、「デザインとアートの違い」である。「アート」とは自己表現や主張であることに対し、「デザイン」とは問題解決という目的があり、人に認めてもらうものであると理解した。デザイナーはこの世に欠かせない存在であり、デザイナーが商品に手を加えるだけで全く別物にもなることを知った。
また、「センス」についての説明を受け、これまで持っていた「センス」に対する考え方が一変した。「センス」とは勘ではなく、誰にでもある感覚であること知った。これまではセンスがないので自分にはできないと思い込んでいたようなことでも、今後は自分のセンスを信じて何事にも挑戦していこうと思う。
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今回、 株式会社タカヤコミュニケーションズ 高西 信治 様には、多大なるご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。
※しなやかエンジニア教育プログラムについては下記リンクをご覧ください。
