令和7年2月28日(金)13:30~15:55、本校地域創生交流室において、教育支援センター主催「令和6年度第2回スタートアップマインドセット座談会を開催しました。
このイベントは、起業家のマインドや体験談、事業創出法などをテーマに、高専卒業生が後輩学生に話題提供する機会を設けることを目的とし、第1回は11月に開催、第2回は本校が実施を予定しているクラウドファンディングの話題も加え、拡大した内容で開催しました。
第1回の様子はこちらです。→令和6年度第1回スタートアップマインドセット座談会を開催しました!
第2回のテーマは「クラファンで夢への第一歩を踏み出そう!」と「最先端企業で活躍する本校卒業生のアントレプレナーシップ」の2本立てで、日本初・国内最大のクラウドファンディングサービス企業のキュレーターと、国内最先端企業で活躍中の本校卒業生に話題を提供していただきました。
座談会は谷口教育支援センター長による進行でスタートし、講師お二人の紹介ののち、最初の話題であるクラウドファンディングについて、READYFOR株式会社リードキュレーター金久保智哉氏によるオンライン講演が始まりました。
クラファンのしくみ、クラファン事業におけるREADYFORの役割、高専・高校でのクラファン事例、有名なサッカークラブ・楽団・寺院などのクラファン事例、支援者からのコメント(支援した理由、支援した団体との関係性など)、実施における重要なヒント、クラファンの本質(たくさんの人をどれだけ本気にさせられるか、重要なのは実施者の熱意でリターンの魅力ではない、内容がしっかりしていないと支援金は集まらない)など、興味がある学生はもとより、体制整備を進めている本校にとって、非常に有意義な内容でした。
講演の最後は、クラファンの実施で奈良高専からアントレプレナーが大勢誕生することを期待していますと締め括られました。
続いて、本校をご卒業され、コニカミノルタ株式会社デジタルワークプレイス・プロフェッショナルプリント事業本部に勤務されている西谷啓吾氏による講演が行われました。
最先端のものづくり現場で活用されるアントレプレナーシップ力、企業における起業家精神、企業の社会的意義、目的を成すための取組方法、複数の部署との調整方法、海外部署との違い、生産業が抱える問題点など、これまで経験されたことを幅広くお話しくださいました。また、高専生の強み、高専で学んでほしいことなど、卒業生だからこその内容にも触れ、後輩たちにとって親近感が湧く講演でした。
フリーディスカッションでは、前回の座談会でも話題になってたTOEICの勉強法に始まり、高専生の間に学んでおくべきこと、海外の大学院進学せず就職を選んだ理由、自身の経験を踏まえたコミュニケーション術、生産業務での3Dプリンタの活用実績、生産・品質管理業務におけるマインド、生産ミスを防ぐポイント、給与のことなど、多種多様な質疑応答が行われました。
活発なディスカッションが続き、予定時間を過ぎても話が尽きず、西谷氏は次の予定があるにも関わらず、電車の時間ギリギリまで後輩たちに付き合ってくれました。
今回の座談会は、本科1年生から専攻科1年生までの幅広い学年、複数の学科の学生たちが、春休み中にも関わらず25名参加し、教職員は近藤校長をはじめ8名が参加し、本校におけるクラウドファンディング、ものづくり事業への関心の高さが伺えるイベントとなりました。
金久保 智哉 氏(READYFOR株式会社)
READYFOR(株)キュレーター部 医療・大学チーム所属 リードキュレーター/凖認定ファンドレイザー。大学卒業後、メガバンク/法人営業担当を経て現職。医療カテゴリ担当として、数多くの医療機関のプロジェクトに伴走。現在までに2億5千万円以上の資金調達をサポート。
西谷 啓吾 氏(コニカミノルタ株式会社)
平成28年3月奈良高専機械工学科卒業、平成30年3月奈良高専専攻科システム創成工学専攻修了、令和2年3月京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科先端ファイブロ科学専攻修了、現在、コニカミノルタ株式会社デジタルワークプレイス・プロフェッショナルプリント事業本部に所属し、最先端のものづくり事業に従事。
以下、座談会の様子をご紹介します。
READYFOR株式会社の金久保氏によるご講演の様子
クラウドファンディングについて熱心に質問する学生たち
座談会終了後の交流タイム(先生、電車のお時間が...)