Cu2ZnSnS4(CZTS)を光吸収層に用いた化合物薄膜太陽電池の研究開発を行っています。Cu、Zn、Sn、Sの構成元素を含んだ前駆体にレーザー照射を行うことで多結晶化し、化合物半導体を形成します。
レーザーは単一波長による指向性に優れた光であるため、対象物質のバンドギャップに応じて吸収のしやすさが顕著に異なります。また集束したレーザー光をXY方向に走査し、照射時間を短く制御することで局所的な加熱処理が可能となります。この特徴を利用して、非晶質に近い構造の前駆体にレーザー光を照射することで、基板全体を加熱することなく、多結晶化領域を基板面内に選択的に形成することが可能となります。
前駆体へのレーザー照射によるバンドギャップ1.5eVを有するCu2ZnSnS4多結晶構造形成
島宗 洋介 (しまむね ようすけ)researchmap
長岡工業高等専門学校 電気電子システム工学科 准教授
半導体薄膜材料の形成および物理分析(原子間力顕微鏡、X線光電子分光法、X線回折、電子顕微鏡観察、EDS分析 等)を一括して行います。共同研究をご検討の際にはご連絡ください。
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