外務省では、高校生の外交・国際問題に対する関心や理解を深めるとともに、今後の進路選択の参考として外務省の仕事に対する理解の促進するため、外務省職員を講師として派遣する事業を行っています。
全国の国際交流、外国語教育、地域の国際化等に熱心な講演希望校の中から、本校が実施校として選ばれ、12月10日(金)、外務省国際機関人事センター主査 篁園誓子先生を講師にお迎えし、グローバル工学協働教育プログラムの一環として、受講を希望する学生94名、教職員10名の計104名を対象に、国際理解および外交官の職務について1時間ご講演いただきました。
主な内容としては、グローバルエンジニアを目指す学生諸君に対して、在ルーマニア大使館での職務内容や海外在住日常をめぐる様々なエピソードを始め、外務省職員試験制度、JPO(Junior Professional Officer)派遣制度、国連職員採用試験、YPP(Young Professional Program)など、外交専門職員の幅広い経験と識見からなるプロフェッショナルなアドバイス、そして事前質問に対する丁寧な回答が相次ぎました。外務省や日本国大使館の役割のほか、ルーマニアの文化や日本との交流など、国際問題に対する関心や理解が高まる内容でした。そして、講演後には篁園先生と学生10名、教員3名との座談会が行われ、語学学習、海外赴任、外務省や大使館勤務の苦労話など次々と質問を重ねました。篁園先生は、最後まで丁寧に回答してくださり、有意義な時間を過ごすことができました。
受講後のアンケート調査では、「エンジニアがつける職業もあり、興味がわいた。世界で活躍できるため、身近なことから努力したいと思う」「日本と世界を繋いでいてすごいと思った。社会の欠かせない大事な歯車。尊敬します」「印象に残ったことは、ルーマニアと日本の関係(東日本大震災など)です。遠い国だけど良好に保つことは大切だと感じました」「JPO派遣制度というのを初めて知った。自分の選択肢が広がりとても有意義な時間でした」「外務省にも自分が専門にしたい分野の仕事があって、興味が湧きました」「1年で、勤務できるほどまでルーマニア語を習得したことに驚いた」「私自身もチェコに訪れたい、もしくは留学したいと考えていたため、非常に参考になりました」「ルーマニアの踊り続ける結婚式、アイデンティティが表われていて面白かったです。ありがとうございました」など、好評なコメントが沢山寄せられました。
外交の交渉時に要される高レベルの交渉・会話力養うために学生ができることや、留学時の具体的な経験談も伺うことができ、国際機関で働くために養うべきスキル・手順について理解できる貴重な機会となりました。
