令和4年度グローバル工学協働教育プログラム「海外インターンシップ」派遣事業の一環として、本校専攻科生2名が、シンガポール・ナンヤンポリテクニックで研究プロジェクトに取り組みました。
物質創成工学専攻の安藤 うたさん(専攻科2年)、中村 烈さん(専攻科1年)は、約1ヶ月間(8/12-9/10)、ナンヤンポリテクニックの先生方のご指導を受けながら、それぞれの研究プロジェクトに取り組みました。
最終発表会では、レベルの高いプレゼンテーションを行い、NYPの教職員の皆さんに高い評価をいただき、グローバルエンジニアとしての貴重な経験となりました。
【参加した学生からの感想】
★シンガポールの皆さんはとても温かく、研究や現地の方々との触れ合いにおいても刺激的で充実した1ヶ月間でした。多文化が共存している国で過ごしたことで、コミュニケーションツールとなる英語の必要性を痛感しました。(物質創成工学専攻2年 安藤 うた)
・研究タイトル:『嫌気性消化に基づく食品廃棄物の価値化』
種子汚泥と合成食品廃棄物を用い、嫌気性菌を培養する実験を行った。結果として、嫌気性細菌はpHが中性に近く、安定している時によく培養された。また、添加剤としてGACを用いたサンプルが、最も高いバイオガス生産量を示した。嫌気性微生物を培養した結果、バイオガスの生産量が増加し、pH6.7-7.3が微生物にとって、バイオガスをより多く生産される良い条件であった。
★インターンシップではNYPでの研究、プレゼンを経験することができました。また、インターンシップを通して英語で話すことの難しさ、自身の英語力の未熟さを痛感しました。しかし、現地の友達との会話でさえも英語の練習になる環境はとても素晴らしいものでありました。この経験を活かし、今後の研究活動、英語学習に励みたいと思います。(物質創成工学専攻1年 中村 烈)
・研究タイトル:『水酸化カルシウムを用いたセルロースの抽出』
前処理に水酸化カルシウムを用い、とうもろこしの茎からセルロースの抽出を行なった。前処理の処理時間(1h〜15h)、処理温度(25〜80℃)を変化させてもセルロースの収率はあまり変わらなかった。また、前処理を行わずに抽出を行なった場合でも収率や抽出成分に大きな変化はなく、前処理を操作から省くことができる可能性が示唆された。

海外インターンシップ研究プロジェクト最終発表会(シンガポール・ナンヤンポリテクニック)の様子