社会貢献 「ひらめき☆ときめきサイエンス 4次元の世界を見てみよう ~4次元の立体・正120胞体に挑戦!~」を開催しました。 奈良高専では、令和2年12月20日(日)に、「ひらめき☆ときめきサイエンス」を実施しました。「ひらめき☆ときめきサイエンス」とは、大学等の研究機関で科研費により行われている独創的・先駆的な研究について、小学5・6年生、中学生、高校生の皆さんに科学の楽しさ、難しさ、不思議に触れてもらうためのプログラムです。今年度、本校 一般教科 名倉 誠 准教授のプログラム「4次元の世界を見てみよう ~4次元の立体・正120胞体に挑戦!~」が採択され、午前・午後の部合わせて23名の中学生の皆さんが受講しました。 (一般教科 名倉 誠 准教授) 最初に先生の自己紹介や科研費等についての説明がありました。また、今回手伝ってくれる本校の補助学生からも自己紹介がありました。 講義ではまず多角形における対角線の数え方について学びました。ワークシートの5角形に実際に対角線を引いてもらって数えた後、さらに、みんなで12角形の対角線を数えました。 今度は、知育玩具ゾムツールを使用して正12面体を作りました。ゾムツールは、球状のノードと棒状のストラットという部品を組み合わせて立体を作ることができます。この講義ではこの後、このゾムツールを使って色々な多面体を作っていきます。 ある立体の影を映す「投影」についても学びました。ゾムツールで作った立体の影をプロジェクターの光で映して見てもらったり、ワークシートで投影図を描くことに挑戦したりしました。 「4次元」について学びました。4次元の立体は、頂点・辺・面・胞の4つで構成されています。少し難しい内容ですが、ワークシートやゾムツールを使って作業をしてもらい理解してもらいました。下の写真は、4次元の立方体の考察をしているところです。 ここで、正12面体の辺等の数を数えてもらうため、補助学生が事前に作ってくれていた発泡スチロール模型が受講生の皆さんにプレゼントされました。この模型の辺にシールを貼り付けながら数えてもらいました。このような模型やゾムツールを使うことにより、立体について理解しやすくなります。 そして、2グループに分かれてゾムツールで正120胞体作りに挑戦しました。部品を各自の机で作ってもらい、それを合体させることにより完成させていきます。新型コロナウイルス感染症対策のため、密にならないよう1人ずつ順番に部品を取り付けに来てもらったため、少し時間がかかりましたが、無事完成させることができていました。 最後にこの日のまとめと終わりの挨拶。皆さん、最初から最後まで真剣に取り組まれていました。今回のプログラムでは、普段の学校の授業とは異なった数学の面白さを体験いただけたかと思います。これを機に、皆さんにより数学に興味を持ってもらえると幸いです。