令和元年9月29日(日)、本校と生駒市との学市連携協定に基づき、本校物質化学工学科棟3階実験室にて、
物質化学工学科 三木 功次郎 教授、一般教科 北村 誠 准教授、物質化学工学科5年生4名が
科学教室「いこまっこチャレンジ教室『微生物の働きを調べよう』」を実施しました。

三木先生の講義が始まりました。スライドを使って微生物について説明しています。

米こうじ実験① 米こうじの固まりをもみつぶしてビーカーに入れ、お湯に入れます。

ビーカーにラップで蓋をし、恒温槽で保存します。中はどうなるのでしょう? → ④ぶどう糖の確認へ

米こうじ実験② 米こうじが澱粉を分解することを実験で確かめます。米こうじをすりつぶして水を入れ
ろ過して得た液体を使って、寒天で固めた片栗粉の入ったシャーレに絵を描きました。

ロートにろ紙を水を使ってぴったりつけて、ロートの口はビーカーの壁につける・・・。
確かに教科書に書いてあったなと36年ぶりに筆者の脳裏に記憶が甦りました。

絵を描いたら恒温槽でしばらく温めます。取り出してイソジンの10倍希釈液をシャーレに入れました。

アミラーゼでデンプンが分解されて絵が浮かび上がり、米麹にアミラーゼが入っていることが分かりました。
当初、イソジンの色だったシャーレが、ヨウ素デンプン反応が進行するとなかなかきれいな青色に変化しました。

パン酵母実験③ 次にパン酵母について学びました。市販されているパン酵母で実験開始です。
三木先生から講義で教えてもらっていますが、におってみるとかなりくさいです。子ども達もびっくりです。

パン酵母を水に入れ、その中にぶどう糖を入れ発酵させる実験。二酸化炭素とアルコールが生成されますが、
発生した気体がピストンを押し出しています。5分で20ml前後発生しました。

発生した気体を石灰水にくぐらせると白濁しました。二酸化炭素が生成されたことを確認しました。

アルコールチェッカーで、アルコールを調べています。 「0.2」という数値がでました。
ちなみに「酒気帯び運転」は呼気1リットル中アルコール0.15mg以上0.25mg未満が検出されると
13点減点免許停止90日なのでかなりの濃度があることが分かります。

④ぶどう糖の確認
米こうじにお湯を入れ、約2時間後の液のぶどう糖の検出をしています。
三角フラスコに含まれる液体を試験管に入れ試薬を入れて温めると 赤く変色し、
ぶどう糖が含まれることが分かりました。
3時間近い講義と実験でしたが参加児童は、集中力を切らすことなく
熱心に取り組んでくれました。
皆さんが、是非とも微生物の世界に興味を持って研究者になっていただけたらと
切に願っております。講義終了。皆さんお疲れ様でした。