奈良高専では、今年度も出前授業を実施します。これは、児童生徒の理科離れが進む現状の改善を図るため、
平成16年1月に奈良県大和郡山市と学市連携協定が結ばれ、創造性や科学的な考え方を育むことを目的に、
小中学校からの依頼により、奈良高専が出前授業として実施しているものです。
令和元年9月6日(金)に学科指導教室ASUにて一般教科 榊原和彦教授の「超低温の世界を探る」が
実施されました。

特殊な温度計を使って液体窒素の温度を測っています。

机に液体窒素をこぼすとホバークラフトのように浮き上がって転がっていきました。
実験の際には、必ず机から離れて安全を確保することの重要性について説明がありました。

お馴染みのバラの花を凍らせる実験。見事、粉々になりました。

これもお馴染みバナナでクギを打つ実験も見事成功しました。

乾いたティッシュペーパーはどうでしょうか?実験して確かめます。
結果、変化はありませんでした。


しかし、水に濡らして尖らせるとティッシュペーパーがクギに変身します。
見事にティッシュペーパーが板に刺さりました。

風船の犬を液体窒素に浸けるとくしゃくしゃのぺしゃんこになりますが、
取り出して常温にさらすと元通りになりました。

風船の犬の中で起きたことを分かりやすくするためにビニール袋を使い実験しました。
透明なので、袋の中で空気が液化していることがよく分かります。

ヘリウムが充填された風船を液体窒素に浸けると・・・、体積が減って浮かびにくくなりました。
常温にすると体積が戻り上昇しました。浮力の性質を学びました。

液体窒素に浸けた超伝導体とネオジム磁石の実験。付かず離れず面白い挙動をします。
右の写真は榊原先生が手に持っているネオジム磁石に超伝導体がついてきました。
実験成功です。
液体窒素の実験を通じて、理系の勉強に興味をもってもらえたら幸いです。