2022年度(令和4年度)大和郡山市「少年少女パソコン教室」の年間計画(全20回)のうち、「アニメーションを作ろう」として3回の講義を奈良高専情報工学科が担当し、全3回を終了しました。受講者の皆さんお疲れさまでした。本校が担当するパソコン教室は終了となりますが、年間計画の残りのパソコン教室もがんばってください。
【6月11日(土)】
第1回目の講義は、情報工学科 松尾賢一教授が担当し、アニメーションの基礎知識として、画像の仕組みや光の三原色(赤・緑・青)、画像処理について説明しました。画素数の説明では、その数の多さを大和郡山市や大阪府の人口と豆球に置き替えて説明するなど、難しい話を小中学生にもイメージしやすくなるような工夫をしています。
その後、校内を散策しながらデジタルカメラで集合写真等を撮影し、教室に戻って、ソフトウエアを用いて自分の顔部分を切り取るなどの画像処理方法を学び、第1回目の講義は終了となりました。
【6月25日(土)】
第2回目は、情報工学科 上野秀剛准教授が担当し、アニメーションの仕組みに関する講義が行われ、モデリングクレイを用いたアニメーション作りの準備を行いました。
まずは、アニメーションの仕組みとして、連続した動きのある複数枚の絵を描き、それらをフリーソフトでつなぎ合わせ、静止画からアニメーションが作成できることを体験しました。次に、モデリングクレイ(粘土)で作成したペンギンの3枚の写真を連続した動きとなるよう配置し、ペンギンが歩く様子のアニメーションを作成しました。
続いて、パソコンのある教室から移動して、受講者の皆さんがアニメーションとして動かしたいキャラクター等を、モデリングクレイを用いて作成している途中で、第2回目の講義は終了となりました。次回はモデリングクレイを完成させ、写真撮影、アニメーション作りとなります。
【7月2日(土)】
第3回目の最終回は、前半の時間で撮影に用いるモデリングクレイを完成させ、残りの時間でデジタルカメラによる撮影と撮影した静止画を繋ぎ合わせたアニメーションを製作しました。
撮影では完成させたいアニメーションのストーリーを頭に描きながらコマ撮りを行うことになり、難しい作業でもありますが、竹串を使って宙に浮かしたり、滑らかな動きになるよう多数のコマを撮影したりと、楽しみながら創意工夫している様子が見られました。
最後に、完成したアニメーションをみんなで鑑賞し、驚きの声があがるなど、個々の工夫が見られる素敵な作品が完成しました。