社会貢献 出前授業 「電池づくりの達人 自分で作ろう!色々な電池」(平成30年1月15日 於 学科指導教室ASU) 奈良高専では、今年度も出前授業を実施しています。これは、児童生徒の理科離れが進む現状の改善を図るため、平成16年1月に奈良県大和郡山市と学市連携協定が結ばれ、創造性や科学的な考え方を育むことを目的に、小中学校からの依頼により、奈良高専が出前授業として実施しているものです。 平成30年1月15日(月)には、学科指導教室「ASU」において、物質化学工学科 片倉 勝己 教授による「電池づくりの達人 自分で作ろう!色々な電池」と題した授業を行いました。 (物質化学工学科 片倉 勝己 教授) 授業ではまず最初に奈良高専についての簡単な紹介、実験を手伝ってくれる補助学生の挨拶があった後、電池の歴史や簡単に作ることができる電池の種類について説明がありました。この中で、片倉教授から、「世界最古の電池は何年くらい前のものか」というクイズがあったのですが、2000年以上前にバグダッドで作られたものであるという答えが発表されると、皆さん、非常に驚いた様子でした。 引き続き、これから作る空気電池について説明があった後、実際に空気電池の作製を開始しました。今回の実験では備長炭、アルミホイル、針金、紙、塩水を用いて作りました。 空気電池の製作の流れは、 ①備長炭のはしに針金を巻いて固定 ②針金は露出させた状態で、備長炭に紙を巻く ③その紙の更に上にアルミホイルを巻く ④塩水を備長炭に落とすとなります。これで、空気電池の完成です。仕組みとしては、備長炭の部分が+極、アルミホイルの部分が-極、食塩水が電流を流すための電解液として働くことになります。皆さん、この空気電池を完成させるとモーターに繋がれたプロペラを回していました。また、2個の空気電池を繋げて動かす等の実験も行いました。 モーターを動かしたあとアルミホイルを光にかざして見ると、小さい穴がたくさん空いていて、溶けたことが分かります。 デモ実権として、片倉教授が備長炭と重曹を使った燃料電池を作り、生徒の皆さんに見てもらいました。 最後に生徒の皆さんがお礼の挨拶をしてくれました。皆さん、賑やかに実験を非常に楽しまれた様子でした。