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-社会人の基礎力を身に付けよう-(2016年12月2日掲載)

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情報工学科特別講義(第2回キャリアセミナー)
-社会人の基礎力を身に付けよう-(2016年12月2日掲載)

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平成28年11月24日(木)、情報工学科4年生と専攻科生(基盤システム学受講者)を対象に情報工学科特別講義(第2回キャリアセミナー)が、株式会社メンバーズ 小峰 正仁氏を講師にお招きして行われました。

前回の特別講義を踏まえて、「今、社会(企業)で求められている力」について経済産業省が提唱している「社会人基礎力」を用いて企業の立場からのお話を頂きました。

はじめに、小峰氏は「社会人の基礎力」とはなんでしょうか?と学生に質問を投げかけました。学生は、各自のノートに記入していき、積極的な挙手による発言が求められました。

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「社会人基礎力」とは、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を「前に踏み出す力(アクション)」・「考え抜く力(シンキング)」・「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力で定義づけ、12の能力要素で構成されたものです。

企業や若者を取り巻く環境変化により、仕事をする上で不可欠な「基礎学力」「専門知識」に加え、それを活かすための「社会人基礎力」を意識的に育成していくことが、今まで以上に重要となってきています。日本の社会的背景には、少子・高齢化や核家族化などが挙げられ、労働力需給の面で、女性の社会進出・活躍が求められています。会社はチームで働く場所です。一人一人がそれぞれを認めて、色々な人を受け入れたうえで仕事をしていく柔軟性が必要です。そのためにも、企業は社会のルールや人との約束を守る規律性を重視します。

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(※画像をクリックすると、拡大表示されます。)

企業側からの「魅力ある学生」とは、単純に言いたいことを言うのではなく、マナーを守った上で発言を行う人です。言論の自由とマナーは違います。基礎的なマナー等の「人間性、基本的な生活習慣」は、良い経験から培われるもので、それによって成果が生まれます。「学生時代に何をしてきたか?」がとても大切です。あいさつ等日頃から無意識にできるように心がけてください。当たり前のことを当たり前にできる人に魅力ある人間性を感じます。

その後も、「人間性、基本的な生活習慣」に関する「処理力・思考力とは」・「親和力とは」・「協働力とは」・「統率力とは」などの質問が続きました。学生は、個人ワークにより自分の思いを整理し、前向きな意見を積極的に出し合いました。。

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「処理力・思考力とは」

処理力:言語的処理力と数量的処理力

思考力:論理的思考力と創造的思考力

                   

「親和力とは」

他者との豊かな関係を築く

親しみやすい・気配り・対人興味・共感、受容、多様性理解・人脈形成・信頼構築

                  

「協働力とは」

目的に向けて協力的に仕事を進める。
役割理解・連携行動・情報共有・相互支援・相談、指導・他者の動機付け

                   

「統率力とは」

場をよみ、組織を動かす。

意見に耳を傾ける・意見を主張する・建設的、創造的な討議・意見の調整、交渉、説得

                   

「対自己能力とは」

感情抑制力:気持ちの揺れを制御する力
自信創出力:前向きな考え方ややる気を維持する力
行動持続力:主体的に動き、よい行動を習慣付ける力

                

「対課題能力とは」

課題発見力

計画立案力

実践力

そして、学生は振り返りとして①~⑩の項目に、「6点満点」で各項目を自己採点しました。小峰氏は、自己評価の低い採点を付けた人に対して、「自分に厳しい人は、社会に出てからの評価が高いです。今後、改善していけばよいです。」と激励の言葉を述べられました。

さらに、「"聞く力"と"話す力"のどちらが大事だと思いますか。」と、質問されました。"話す力"と答えた学生からは、「相手に納得をさせるために大事」・「意見を伝えないと参加した意味がない」・「社会人になったら自分の言葉を伝えるのが大事」等でした。"聞く力"と答えた学生からは、「例え話せても、相手が理解できなければ伝わらない」・「相手の意見を聞いたうえで、自分の意見を伝える」等でした。山口先生からも人工知能(AI)を例に、「話したい内容を相手に伝えるには、聞く力が大事である」との回答がありました。小峰氏からは、面接時には”聞く力”が重要です。「”話す力”があっても相手の質問を理解し、それに合った話をしないと正しい評価をしてもらえません。”聞く力”があれば、話下手は治せます。」とのお答えを頂きました。

また、「対自己能力とは」・「対課題能力とは」の質問がありました。

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(株式会社メンバーズ 小峰 正仁 氏)

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(情報工学科 山口 智浩 教授)

最後に、「日本人には”ひかえめの美学”がありますが、就職活動やインターンシップ・面接時のグループワークには、積極的に参加してください。心情的には ムダと思うことも経験値となり、自信につながります。そして、否定的ではなく、建設的・前向きな意見を言うように心がけてください。失敗しても、もう一度 チャレンジすることで、失敗も成果に繋がります。このようなストレスコントロール力で、嫌なことを引きずらない鈍感力を磨き、プレッシャーを力に発揮できるように意識を変えていく訓練をしてください。こうして、なりたい自分をイメージすることで、自分の行動が日々変わります。”自分探し”という言葉 を耳にしますが、自分は探すものではなく、創るものだと思います。自分がどうあるべきか、自分なりに創ってください。」と、結ばれました。

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情報工学科特別講義(キャリアセミナー)

 

 

 

 

 

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