令和2年度後期開講「人間環境学(担当:竹原 信也准教授、本科5年生対象 選択科目)」では人間とそれを取り巻く環境について環境問題の現状を踏まえつつ、「環境倫理」「環境経済」「住環境」「科学者・技術者の倫理」など多面的な観点から学習・考察してきました。
今年度は、奈良市・八条・大安寺周辺地区まちづくりのケーススタディに取り組み、産業振興と住環境・自然環境の共存・両立をテーマに学習を行いました。
まず、令和2年12月18日、本校地域創生交流室に奈良市都市整備部・JR新駅周辺整備推進課 中村 進也様をお招きして「(奈良市)八条・大安寺周辺地区まちづくり基本構想」と題した特別講義が行われました。
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(特別講義の様子) |
その後、この地域を題材に、理想とする未来の街の姿や、賑わいを持続するしかけについてグループでアイデアを出し合うとともに、地域の環境変化に伴って生ずる問題や課題を解決するアイデアについても検討・整理し、発表を行いました。
中村様からは「奈良らしさを意識していた。着目点とアイデアがよかった。」などのご講評と、「人が集まるまちについて、これからも一緒に考えていきましょう」とメッセージをいただきました。
学生たちは、ケーススタディを通じて、まちづくり・産業振興と住環境・自然環境の共存・両立において工学系技術者の発想が重要であることを学び、この地域のまちづくりに関心を持つことができました。