去る2022年7月31日、奈良県が主催する『脱炭素を実現する夢の水素エネルギー』イベントが行われました。
奈良高専による科学教室のほか、奈良県オールトヨタより地域貢献の一環として寄贈された、燃料電池車「MIRAI」が展示され、水素エネルギーを紹介するポスターも展示されました。
科学教室は昨年度に引き続き、物質化学工学科 山田 裕久准教授と研究室の学生が中心になり、イオンモール大和郡山店イベント広場にて3回に渡り実施しました。
このイベントは昨年度、奈良県内初の水素ステーション「イワタニ水素ステーション奈良大安寺」が開設されたことを記念し、奈良県内における水素エネルギーへの理解促進を目的として、奈良県が主催のイベント・科学教室で、今年度が2回目の実施になります。
山田研究室の専攻科1年、大井佑莉さんが科学教室の実験の説明を行いました。
今回の参加者は、老若男女、幅広い年齢の方にご参加いただきました。
1つ目の実験は『ボルタ電池を作る』です。水に3種類の粉を入れ、どう変化するか、オルゴールは鳴るのか?
参加者は、白衣とゴーグルを着用し、目を輝かせて実験に参加頂きました。
2つ目の実験は『燃料電池を作ろう』です。水素が何なのか、分からない小さな子供さんでも簡単に出来る実験で、水をこぼさないように慎重に実験をしていました。
≪オルゴールが鳴るかワクワク≫
≪真剣な眼差しで実験中≫
参加後のアンケートには、
「水でも電気がつくれると知れた。環境にいいと思った」(小学高学年)
「電気のことが知れて楽しかった」(小学低学年)
「オルゴールが鳴るか鳴らないかドキドキして楽しかった。」(小学高学年)
など、実験を楽しんでいただけたお声を頂きました。

今年度は物質化学工学科 山田 裕久准教授がユニットリーダーとして参画している『GEAR5.0 K-§MART』の活動の一環として行いました。協力校である和歌山高専綱島教授と学生2名、提携ユニット校である佐世保高専西口准教授、奈良高専からは機械工学科の谷口准教授、一般教科の竹原准教授、物質化学工学科の松本特命助教もご参加くださいました。
イベントの最後の挨拶で、大井さんが「このエネルギーの課題が解決しなければ未来の誰かが電気を当たり前に使えないかもしれません。今回のイベント、実験を通してそんな環境に優しいエネルギーを知り興味を持っていただければ私はとても嬉しいです。」
と締めくくってくれました。
左から和歌山高専綱島教授、専攻科赤松さん、東さん、奈良高専専攻科大井さん、山田准教授