独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)様に採択いただいた知財力開発校支援事業補助金を活用して、令和2年度より特許検索競技大会(※)のスチューデントコースに機械工学科・電子制御工学科5年生がサテライト参加いたしました。
研究・開発や現場でのモノづくりに必要なスキルのひとつである特許検索を5年生で経験し、今後の仕事に活かして欲しいという思いからこの取り組みを始めました。
ただ、実施するなら特許のスペシャリストである弁理士の方にお願いするのがベストであると考え、3回にわたり古谷国際特許事務所所長の弁理士 古谷 栄男 様をお招きし、技術者にとって必要となる知的財産権の知識や、実際に特許公報を読むなど実践的な内容まで幅広く講演頂きました。

学生からは、「特許のシステムは様々な授業で学んだが、特許の実用的な調べ方、使い方の話は無かったので面白かった。」など、前向きな意見も多く有意義な講演となりました。
【大会当日:2021年12月21日(火)】
担当教員(電子制御工学科西田茂生,機械工学科須田敦)から大会について説明があった後、WEB受験を開始しました。

学生は各自、真剣な様子で特許検索に取り組んでいました。
【認定証授与:2022年2月3日(木)】
採点の結果、一定のレベルを満たした学生については認定証が授与されます。今回認定を受けた学生については校長から認定証が授与されました。

認定を受けた学生の皆さん、おめでとうございました。 弁理士の古谷先生の講演のおかげで今年度もたくさんの学生が認定を受けることができました。
知的財産の基礎知識・技能の習得は、技術者・研究者にとって重要なスキルの一つです。普段の研究に加えて社会に出てからも必要となる知識です。
今後も意識してもらえると、今回の受験がさらに有意義なものになると思いますので、引き続き自己研鑽を行ってください。
※特許検索競技大会:日本で唯一の特許調査の実務能力を評価する大会で、J-PlatPatや商用DBを用いた実際の検索作業を含む問題等を通じて、特許調査の実務能力を競います。(https://www.ipcc.or.jp/contest/)