本校専攻科2年生を対象とする「地域と世界の文化論」(担当教員:竹原 信也准教授)は、様々な地域の歴史と文化の理解を通じて、地方創生に関する使命感を滋養します。授業のテーマに応じて特別講師を招へいし、オムニバス形式の講義を実施します。
2020年7月28日(火)、奈良県東吉野村で人文系私設図書館Lucha Libroを運営するキュレーター青木 真兵様による、「Lucha Libroの活動からこれからの『働く』について考える」と題した特別講義が行われ、現地からのオンライン講義に学生41名が参加しました。

<静かに佇むLucha Libroの様子>
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<(右)青木 真兵様 (左)竹原准教授>
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本講義では、日々刻々とグローバル化・技術的進化を遂げる現代社会において、どのような意識をもって働くのか、また、コロナ禍においてこれまでの社会常識が急変するなか、どのように生きるのかについて青木様の考えをうかがいました。
事前に集めた学生の意見や質問に丁寧にコメントをいただき、「必ずしも関心があること(やりたいこと)と収入を得る手段が相関する必要はない」を体現する青木様の語りは、対価を得る「労働」と同様に個人の感性に基づいた「活動」の大切さに気づく、良い機会となりました。

<オンライン講義の様子>
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<Lucha Libro館長のねこ>
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講義の内容を踏まえ、学生たちは「アフターコロナ、ウィズコロナ時代における働き方・生き方」についてグループで考え、9月に青木様を本校にお招きし発表します。
青木真兵様プロフィール:
「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。1983年生まれ。埼玉県浦和市に育つ。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。関西大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学)。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」(https://omeradi.org/)の配信がライフワーク。障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務める。
奈良県東吉野村在住。