令和4年9月30日(金)に、奈良市立三笠中学校でキャリア教育の一環として実施された「高校授業体験」の
プログラムの一つとしてお招きいただき、出前授業を行いました。
この催しは、同中学校が高校等の様々な教科担当の先生方をゲストティーチャーとして招き、生徒の皆さんに授業
を体験してもらうというもので、県内の様々な高校等が特色ある授業を行いました。
本校は理科の授業体験を担当し、情報工学科 松村 寿枝 教授による「音や音声の特徴を調べてみよう」と
題した授業を行いました。
授業では、奈良高専の概要を紹介した後、松村教授の研究分野である「音声工学・音響工学」について説明を行い、
騒音レベルを数値で見れる騒音計で、実験を行いました。話声のない教室内は『40dB』で図書館並み、先生が話し
ている場面では『60dB』、生徒さんの一瞬の大声は『110dB』くらいまで達しました。
ちなみにセミの鳴き声は『80dB』(計測距離にもよる)だそうです。
続いて、フリーソフトを利用して以下の実験を行いました。
・可聴域チェック:一般的に20代をピークとして徐々に聞き取りにくくなると言われる周波数の高い音を、どこまで
聞こえるかみんなで試しました。人が聞き取れる音の高さは20~20,000Hzと言われますが、教室内の雑音も
ある中19,000Hzまで聞き取った生徒さんもいてました。
・音の周波数分析:生徒さんが持参してくれたギターの音について、周波数を分析しました。

奈良高専とは?
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可聴域チェック
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ギターの音を鳴らしてもらいました
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ギターの音分析中
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今回は、理科の授業体験という事でしたが、高専で行っている「研究」というものを少しでも身近に感じてもらえた
らうれしく思います。ありがとうございました。