平成30年8月26日(日)に奈良県立民俗博物館の「昔の道具研究室-集まれキッズ学芸員-」が開催され、
共催イベントとして、機械工学科 廣 和樹 教授、教育研究支援室、尾﨑充紀技術専門員、学生3名が、
「連理返り人形を作ろう」を実施しました。

奈良県立民俗博物館 溝邊主任学芸員より機巧図彙(江戸時代の技術書 1796年)から引用した資料を基に
江戸時代のからくり人形について解説がありました。
また、江戸時代に作られた「和時計」を特別陳列いただきました。
普段は特別収蔵庫にて保存されお目にかかれることはめったにないとのことです。


これが本物の「和時計」です。時刻盤が十二支ですね。

廣教授にバトンタッチ。連理返り人形の製作スタートです。

本日の教材です。階段のフレームに本校と民博のロゴが彩られています。

階段をつくっているところ。レーザー加工できっちり穴あけされているので隙間なくはまります。

溝邊さんにも製作指導いただきました。きれいに階段ができましたね。

人形を製作しているところ。補助学生が受講生をサポートしています。

真剣なまなざしで受講生は製作に没頭しています。

人形の組み立てができたら早速動かしてみました。実は組み立て後のバランス調整が一番難しいのです。
何度も試行して最適な固定場所を探ります。
見事に十二段の階段を下りているところです。

全体を見ると、受講いただいた皆さんは連理返り人形を完成させておられました。
児童、保護者の皆様には熱心に取り組んでいただき、まさに技術者・研究者に必要な
ひたむきに打ち込む姿勢を見せていただいたと思います。
からくりのネタであるてこの原理を通じて理系教育に関心を持っていただけたらうれしいです。
皆様お疲れ様でした。