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情報工学科特別講義(第3回キャリアセミナー)-第一部・第二部-(2016年12月15日掲載)

平成28年12月8日(木)、情報工学科4年生と専攻科生(基盤システム学受講者)を対象に情報工学科特別講義(第3回キャリアセミナー)が、株式会社メンバーズ 小峰 正仁氏と才野木 彩乃氏を講師にお招きして行われました。

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(株式会社メンバーズ 小峰 正仁氏)

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(株式会社メンバーズ 才野木 彩乃氏)

クラス全体で進路選択への意識を高めることを目的として、10月20日から全3回に渡って行われ、今回で最終日を迎えました。これまでと同様に、「1.楽しむ 2.積極的に参加する 3.人の意見を否定しない」の3つをセミナーの心がけとして、「成功する就活」・「業界説明事例・企業説明事例」について、企業の立場から貴重なお話を頂きました。

イントロダクションとして、本校 情報工学科 山口 智浩教授から、決まった答えのない問題を考える際の基礎スキルであるロジカルシンキング(論理的思考力)を養う訓練の大切さについて、「知らないこと・思い出せないことは、考えられない」ですか?などの質問を交えながら話があり、就職希望、進学希望によらず、全ての学生にこの特別講義の意図を徹底致しました。

第一部:成功する就活① (小峰 正仁氏)


はじめに、小峰 正仁氏より、今年四月に入社され、現在、人材開発室担当の才野木 彩乃氏のご紹介がありました。

次に、「会社を選ぶ基準は何ですか?」と、言う質問があり、個人ワークにより学生は思いつく限りプリントに書き出していきました。

その後、代表の学生が教壇に立ち、「会社選びの基準は何ですか?」と、人事担当者の立場から問いかけ、挙手による発表をした学生から、会社を選ぶ基準は「手取り・給料が良い」、「休みが多い」、「女性が働きやすい」や「頭打ちがない」、「やりがいがある」、「会社の業績が良い」、「業務内容」等、待遇面での意見が多数出ました。それに対して、人事担当者の立場の学生から「会社を選ぶ基準には、お金や休み等だけでなく、会社のためを思った基準選びがあればよいのでは」と、コメントがありました。

山口 智浩教授から「皆さんは、世の中の就活で書かれているような求人票項目を述べているにすぎません。会社の視点では、同じ能力で雇うのなら給料の安い、同じ給料で雇うのなら意欲的に働いてくれる人材が良いです。また、すぐに辞めないで長く勤めてくれる人材を、企業は求めています。就活や面接のために、自分に合った企業を選ぶには、お金や休みも大事ですが、条件を主張するだけでなく、まず、自分自身を知ることです。そのために、職種研究、業界研究、企業研究などもしておきましょう。」と、助言がありました。

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(教壇に立つ代表の学生との様子)

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(情報工学科 山口 智浩教授)

小峰 正仁氏から「高専生の傾向として、自分が学んできた延長線上の職種から会社を選ぶ人が多いですが、自分がこんなことに喜びを感じる、または、これまでにこんな経験をした等から自己分析をしてやりたい仕事・向いている仕事かどうかを、会社選びのポイントにしてください。」と、助言を頂きました。

そして、「就職活動で行われることを、時系列で書いてください。」と、言う質問が出されました。

小峰 正仁氏から、「企業から見る魅力的な学生とは、“ある価値観を持ち、仕事をして世の中に貢献したい”など、仕事を通じて実現・達成したいことがある学生です。企業の価値観と合うかどうかを確認して、長く務めることを望んでいます。その為に、同じ職種でも業界によって違うので、『業界MAP』等を参考にできる限り、業界研究をして自分の会社・職種希望の土台をつくるようにしてください。そして、自分が何を基準にして、その会社を選ぶのか、世間体・年収・規模・将来性・社長の考え・創業、事業理念などありますが、自分で整理して、自己分析から引き出し、自分の大事にするもの(価値観)と会社の価値観は同じにしておくことが、長く仕事を続けていくために必要です。」

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「わが社では“ミッション”・“ビジョン”・“コアバリュー(共通価値観)”を大事にしています。
(コアバリューは、メンバーズグループならびに社員のあらゆる活動の中核となる共通価値観です。"貢献"・"挑戦"・"誠実"・"仲間")
これらに共感する学生が魅力ある学生です。会社にもさまざまな基準(期待するもの)があるので、自分の基準を決めるために「世の中の今、スタンダードはどうなの」を調べて、自分が将来どのような仕事をどのような会社でおこなっていたいのかをイメージしましょう。
就職希望者だけでなく、進学希望者を含め、自分の良い部分・悪い部分をきちんとまとめておくことで、自分に合った進路選択につながります。その際に、客観的に自分を見ること、人(友達など)に見てもらうことも大事です。」

「また、ニュースを日々チェックすることで、筆記試験対策等を万全にしておく必要があります。就職活動が始まるからだけでなく、日頃から身に付けておけば次のステップが楽になります。入社までに就職年次の二年前から準備しておくのが理想的かと思います。」と、たくさんのお言葉を頂きました。

第二部:業界説明事例・企業説明事例・質疑応答 (才野木 彩乃氏)


才野木 彩乃氏から、株式会社メンバーズ様を含め、業界・企業・職種事例について、ご説明がありました。

はじめに、業界研究についての説明として、「Web業界で働くとはどういう事か、どういう仕事をするのか」のイメージをつけるためのご紹介を頂きました。

「Web業界ってどんな業界」と題して、ITとWeb業界をグラフから説明されました。IT/Web系企業を縦軸横軸で、「自社商品・サービス保有している会社」「開発・製作・プロモーションを受託で作っている会社」「ネットビジネス・サービスを主たる事業としている会社」「ネットビジネス・サービスを主たる業務としていない会社」4つに分解して、分かりやすく説明して頂きました。そして、Web業界とIT業界の特徴の違いを変化・成長・ノウハウ等の面からまとめ、Web業界は変化に強い人を望んでおり、2010年から2020年 市場規模が4.5倍(現在の自動車業界規模に達する)に大きく成長することを踏まえ、急成長に対応する人材の必要性を「枯渇するネット専門職」について図を用いて説明されました。そして、「成長期にあるWeb業界への就職に挑戦して欲しい。」と、学生に向けてメッセージを送られました。続いて、Web業界の中での“ソーシャルメディア時代をリードし顧客と共にビジネスを創造するネットビジネスパートナー”としての株式会社 メンバーズ様のご紹介が行われました。

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その後、質疑応答の時間となり、学生から多くの質問が寄せられました。さらに、休憩時間にもコミュニケーションを図るシーンが見られました。

 

≪後編はこちらです!≫

情報工学科特別講義(第3回キャリアセミナー)-第三部・意見交換会-

 

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