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情報工学科特別講義(第3回キャリアセミナー)-第三部・意見交換会-(2016年12月15日掲載)

≪前編はこちらです!≫

情報工学科特別講義(第3回キャリアセミナー)-第一部・第二部-

 

第三部:成功する就活② (小峰 正仁氏)


第一部に続き、小峰 正仁氏から「10年後、20年後の先を考えながら自分が将来どのような仕事をおこなっているのかをイメージすることで、仕事そのものに動機付けをさせていく“キャリアビジョンの構築”が大変重要です。」

「企業は、面接の際、志望動機を重視して採用を決めていきます。会社のビジョンや理念をインプットした上で自分に合っているかどうかで会社を選ばなければ、志望動機でつまずくことになります。エントリーは早めに始め、合同企業説明会にも参加し、積極的に行動してください。色々な企業や採用担当者に会え、可能性が広がります。また、OB・OG訪問をすることで、職場の働き方等を聞いて、イメージをはかることも重要です。」と、アドバイスを頂きました。

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次に、「面接は、加点・減点どちらの方式だと思いますか。」と、言う質問が学生に投げかけられました。

減点方式だと思う学生の理由は、「企業は決められた採用枠で、沢山の応募の中から採用を決めなければならないため、振り分ける必要がある。そのため減点。」「企業には、ある一定の基準があって、会社と就活生の価値観が合致しているかどうかの基準から考えて、加点よりは減点。」

加点方式だと思う学生の理由は、「履歴書に書ききれないものをプラス思考で加点。」「加点イコール良いところを見る。減点イコール悪いところを見る。良いところを見て、それを伸ばす教育を企業はしていきたいと思うので、面接は良いところを見るために行っているので、加点。」

中には、「面接でわかることには点数では表現できないので、どちらでもない。」と、言う意見もありました。

小峰 正仁氏から、「面接は持ち点ゼロで、良いところを見つける加点方式である。」とのお答えを頂きました。そして、「減点方式だと余計なことを話さなければ高得点となるが、加点方式だと積極的に話をしなければ、プラスにならないからです。人事担当者の立場から最終面接をしてみて、はじめの3分程度で行われる自己PRで、一緒に仕事をしたいかどうかの印象が決まります。目つき、話し方等から魅力があるかどうかは、表情でわかります。話す内容も表情の中に込められています。」と、面接評価のポイントをご教示頂きました。

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「面接で大切なことは何ですか?」の質問に対して、学生は個人ワークにより、思いつく限り書き出しました。その後に、グループワークをして、意見をまとめ、ホワイトボードに書き、代表の学生たちが各々発表を行いました。

面接で、人事担当者は、“どんなところを見るのか。”“どうしてグループワークをさせるのか。”と言う視点から、

「なぜ面接は行われるのか?」を問い、学生は様々な意見を出し合いました。

小峰 正仁氏からは、「面接は、どんな特徴を持った人なのか等、学生を理解する場であり、入社したらどんな活躍が期待出来るのか等を想像する場です。企業は、その学生の活躍がイメージできるかどうか、を確認したくて色々な質問をしています。ここでも自己分析をして、取り組みや背景を相手に伝える努力が必要です。また、第一印象は大事なので、自分の持っているなるべく高いパフォーマンスを出して笑顔で伝えることを日頃から心がけてください。コミュニケーションでは質問の意図を理解して、“的確に短い言葉で伝えることができるか。” “聞く力を持って伝えることができるか” が重要です。あなたが希望する会社で仕事をするために、その会社で働くイメージが出来るかどうかは、学生時代に何をしてきたかに左右されています。内定がゴールではなく、入社して仕事で成果を出すことがゴールです。自分の未来のために、これから行動を起こして過去の事実を創出していくことが、とても大切です。」と、結ばれました。

 
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最後に、学生から多数の質問があり、それぞれにご丁寧なお答えを頂きました。

「やりたいことが分からないから就職するのか、やりたいことが分からないから進学するのか。」と言う質問に対して、才野木 彩乃氏は、「やりたいことがなくて大学に進学するのは、目的や目標がないため得るものがありません。先送りしてもいい結果は出ません。まずは、就職と言う選択を自分で決めて、環境を変えることで、人間として数倍成長できるのではないでしょうか。」と、エールを送りました。

すべての質問を通して、小峰 正仁氏から、「これからの若い人に必要な力は、自分で環境を変える力です。それは、環境を受け入れて、自分が変わっていく力でもあります。環境はあるものではなく作るものです。ネガティブな言葉は使わず、ポジティブな発想でコミュニケーションや行動を起こせば、良い方向に成長すると思います。環境を受け入れて、自分がプラスの方に変わっていくことで、環境を変える力となります。自分が頑張り、成果が出ると、自分を好きになり、さらに仕事が楽しく感じられます。」と、激励のお言葉を頂きました。

      

この全3回に渡る情報工学科特別講義(キャリアセミナー)を通して、学生は株式会社 メンバーズ様の会社紹介や小峰 正仁氏・才野木 彩乃氏を通して、社会の「本物」に触れる教育を体験し、クラス全体で進路選択への意識を高めることとなりました。

その後に行われた意見交換会では、キャリア教育の重要性を学生のみならず、教職員共々感じることができ、今後についての取り組みを含め有意義な場となりました。

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情報工学科特別講義(キャリアセミナー)

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