
吉野小水力利用推進協議会では、地域の人々と一体となり灌漑用水を利用した水車によるマイクロ水力発電に取り組んでおられ、エネルギーの地産地消を通じて地域の活性化を目指しておられます。
この度、奈良高専は、平成28年3月22日(火)に吉野町三茶屋地区の当協議会を訪問し、現地の灌漑用水に設置されている水車を見学させて頂きました。
当日は好天に恵まれましたが、水流が少なく残念ながら水車が止まっていました。何とか常時回るようにしたいという地域の熱い思いに対し、本校機械工学科 榎准教授、電気工学科 池田助教と協議会の間で活発な意見交換が行われ、先生方からのアドバイスに対し熱心に耳を傾けておられました。

三茶屋地区では水車がきっかけで地域の人々が集まり結束が固まると共にコミュニケーションの輪が広がり、水車が地域活性化の一翼を担っております。先生方からのアドバイスをヒントに今後、当協議会・地域の皆さんで、地域創生に向け「水車が回り続ける」ための対策を検討していきたいとの力強いお言葉がありました。また、過去に水車の起電力が非常時の街灯として役立った貴重な体験をきっかけに“防災”の観点から幅広く様々な対策を検討していくとのお言葉もあり、奈良高専として技術的課題等へのアドバイスという側面で支援していきたいと思います。
今回は本校の先生方による熱心なアドバイスが地域の町おこしに貢献でき有意義な訪問となりました。今後も奈良高専では「水車が回って地域も活性化」を応援してまいります。

水車設置に向け具体的な準備が進んでおります(2016年7月15日掲載)
ホイール水車の製作をしました(2016年6月24日掲載)
小水力発電による地域活性化を試行して参ります(2016年4月28日掲載)