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≪第5回 COC+政治・経済 奈良OAシステム株式会社様による特別講演 (2017年7月24日掲載)≫

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奈良OAシステム株式会社様 (2017年7月24日掲載)

COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)では、平成29年7月11日(火)、7・8限目に情報工学科3年生を対象に、奈良OAシステム株式会社 諸富 誠治 様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席いただき、地方創生コラボ企画としての特別講演を開催いたしました。

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【奈良OAシステム株式会社 諸富 誠治 様】

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【担当教員 竹原 信也准教授】

はじめに、諸富様より「皆さんは、これからいろいろな仕事に就いたり、起業をしたりと無限の可能性に満ちています。その際に、どういう働き方をすれば良いのか、学校教育では伝わりにくいことをお話ししていきたいと思います。」と、ごあいさついただきました。

つぎに、ご自身の社会人としての豊富な経歴をふまえながら自己紹介をしていただきました。そして、『哲学、考え方研修 「働き方」~幸福になるための考え、思いの重要性~』についてお話しいただきました。

「奈良OAシステム株式会社の社員の一人に、誰も好んでやらないトイレの掃除を朝早く出勤し、やっている人がいます。この人は、一生懸命に働く、だれにも負けない努力をしている人です。会社とは人の心の集合体です。それを目にした周りの人からの評価は高まります。一生懸命に働く、だれにも負けない努力をすることにより、やりがいや達成感を見出せるようになり、仕事を好きになり、更に創意工夫をすることで、仕事を楽しむことができ人生を豊かにすることができます。その結果「心を高めるために働く」ことにつながります。

人生は無限ではありません限りがあります。苦しい時が試練だと思いがちですが、良い時も試練なのです。成功したからと言って傲慢にならず、謙虚にしておごらず、毎日反省をするように習慣づけて下さい。自分のやって欲しいことを相手にやってあげる、それを毎日続けていれば、人は一人では生きていけませんから、自分が困ったときに必ず誰かが助けてくれます。利己だけで動く、つまり本能で動くと、誰も助けにきてくれません。そして、人は生きていることに感謝しなければなりません。人は神様に生かされているのかもしれないからです。

利己と利他についてもう少しお話しさせていただくと、良いことをすれば良い結果がでます。これを因果応報といいます。結果には必ず原因があり、あなた方は自分たちの決断、行動によってあなた方の人生がつくられています。良いことをしていけば良い方向に動き、あなた方が思った通りの人生に運命はなります。"こうなりたい"と思えば"こうなる"そういう気持ちを持つことが大事です。そして、もし失敗しても、くよくよせずに新たな思いと新たな行動をとる努力、つまり創意工夫をしてください。この事を私は京セラグループで学ばせていただき自分が成長できたと確信しております。

仕事が出来る人とは、良い習慣をもっており、自ら積極性と普段のコミュニケーションを図り周囲と協力して仕事を進める段取りの良い人です。常に自分をはかるものさしを伸ばし、満点をつけず努力するチャレンジ精神をもっている人です。なんにでもチャレンジして、労働が人生にもたらす素晴らしい可能性を仕事によって知っていただければと思います。つまり仕事を通じて人格形成をしていただきたいのです。

仕事は9割が苦しいと言われています。しかし、残りの1割の楽しさのために働くことで、人生はだんだんと良くなっていきます。この後、皆さんの事業計画書を見せていただきますが、働くということや起業するということは、仕事を通じて心を高める人格形成につながります。これまで話してきたように、幸福になるための考え、思いの重要性が大事なのです。そこには、素晴らしい可能性があります。人間には無限の可能性があります。皆さんにも無限の可能性があります。自分の思ったような人生を生きるために、頑張ってください。」と激励のお言葉をいただきました。

学生は、「なぜ働くのか?」「何のために働くのか?」について、労働が人生にもたらす、すばらしい可能性を知り、「働き方」の紐解きをしていきました。働くことは人間を鍛え、心を磨き、「人生において価値あるもの」をつかみ取るための尊くて、最も重要な行為であることを教わり、人生を好転させる方法として「ど真剣に働く」ことを知りました。

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【特別講演の様子】

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【質疑応答の様子】

この特別講演に対する質疑応答の時間が設けられ、学生から積極的な質問があり、諸富様から具体例を挙げたわかりやすいご回答をいただきました。

学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、奈良OAシステム株式会社様ブースと奈良中央信用金庫様ブースAとBの3つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。

最後に、奈良OAシステム株式会社様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。

奈良OAシステム株式会社 諸富様からは、「どの事業計画書も面白い斬新なもので楽しく拝見させていただきました。短い時間でしたので、事業計画としてはまだまだ会計の基礎ができておられませんでしたが、今後、どうやったら事業が成り立つのか?どこに収益性があるのか?原価、費用をどれだけ計上しないといけないのか?開発費用や手数料、広告収入などについても、もう少し深堀して考え会計の基礎を学んでください。そして、楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。実行するときには、くよくよと悩まずに"絶対に成功する"という思いで実行してください。また、事業計画書を作成するときは、リスクとして参入障壁の問題やライバル企業が出てくることなどを想定してください。その際に、地域との密着や協力企業との連携によって、他社が参入できないようにするなどの努力が必要です。アイデアとしては、すばらしいものでした。」と、コメントをいただきました。

奈良中央信用金庫 堀内 厚男様に、「政治経済ワークシート No.9」の答え合わせをしていただきました。そして、その後、「これが今みなさんの考えている事業計画書をよりよくするためのヒントとなるものです。新しいアイデアを言葉や文字にしました。新しい何かは世の中に変化をもたらし、そこに感動が生まれます。そのためには、世の中の人に共感してもらわなければなりません。皆さんの頭の中にあることをわくわくドキドキするようなアイデアとして共感してもらえるような発表にしてください。」と、激励のお言葉をいただきました。

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【奈良中央信用金庫 地域創生推進室 山田 章生 室長】

 

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【奈良中央信用金庫
ますが支店 寺西 弘行 支店長(左側)
地域創生推進室 堀内 厚男 副室長(右側)】

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【学生の事業計画書発表の様子】

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【政治経済ワークシート No.9】
※クリックすると拡大PDFが表示されます。

「政治経済ワークシート No.9」の答え

☆事業計画書をよりよくするために

事業計画書の評価基準

(新規性):アイデアが創造性に優れ、他に無いものである。

(実現性):アイデアは実際に実現の可能性が高い。

(事業性):アイデアは収益が見込め継続的な事業が可能である。

三つの絞り

①(商品)を絞る ②(ターゲット)を絞る ③(知恵)を絞る

三つのなぜに答えよう

①なぜ、この事業が(社会)に必要か。

②なぜ、この事業に(将来性)があるのか。

③なぜ、この事業を(世の中に広めたい)と思うのか。

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【奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様】

9月に予定されている最終発表会への期待が高まります。

 

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