奈良地域の企業と帝塚山大学、奈良県産業振興総合センター及び工業系高等教育機関がそれぞれの資源を有効活用し実用化することで奈良の産業活性化を目指す「第1回 ならイノベーション産学官金連携報告会」が、平成28年11月14日(月) 帝塚山大学 奈良・学園前キャンパスにて開催されました。
この報告会には本校から機械工学科 福岡准教授が出席し、「農業環境センシングシステムの開発」と題し、研究シーズ発表を行いました。
農業の活性化は奈良県が抱える課題の一つであり、本校では、地方創生(COC+)事業の一環として平成27年度から「農工連携クラスター」を学内横断的に組織化し、本校技術ノウハウを結集して「農業環境センシングシステムの開発」に取り組んでおります。
農業用ビニールハウス(パイプハウス)のより詳細な環境情報を取得するためのモバイルロボットを使った環境センシングシステムの開発、災害に強い新構造のパイプハウスの提案、水耕ガーデン植物の土壌の温度変化を用いた植物の樹液の質量流量の測定など、現在取り組んでいる具体的なテーマについて発表を行いました。
奈良県における農業の重要性に熱い思いを注ぐ本校の取り組みに対し、出席者の皆様も強い関心をもって聴講されておりました。
本校では、今後も地方創生を推進し課題解決に向けて工学的な見地から地域貢献に取り組んでまいります。