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地域創生事業COC+事業(H27~R1)

地域社会技術特論 最終成果発表会

本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』におきまして、7月12日(水)に今回の取り組みの最終成果発表会を執り行いました。

本授業では、奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」の各産業における問題に対し、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組み、中間発表(5/31開催)に引き続き、当日は、下市町役場まちづくり推進課の皆様、並びに本授業の「林業」のテーマにおいてご協力頂いております吉野銘木様に本校までお越し頂き、学生の発表を直接ご覧頂きました。またGoogleハングアウトによるネット配信で下市町役場と接続し、「農業」のテーマについてご協力頂いております菊井農園様にもご参加頂きました。

最終発表では、下市町の各企業様が抱える問題に対し、中間発表の際に頂戴したご意見も踏まえ、実現性、貢献度を考慮し、各チームより技術的な観点からの課題解決提案がなされました。

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(下市町役場とのネット接続)

「林業」の各チームは、木材の節が木材の価値に影響することに着目し木材の節の位置の特定方法や節のない木を育てるための枝打ちの方法や、また、木材の保管方法の問題点に着目しその保管の利便性を改善する具体的なラックシステムを考案するなど、多視点から林業の問題点を探り出し課題解決に取り組み、その成果を発表致しました。

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(林業チームの発表と、吉野銘木様から講評を頂戴している様子)

「農業」の各チームは、農家にとって近年非常に深刻化している鳥獣被害に対し、先行研究等を調査し実現性の高い対策として、ドローンを利用して鳥獣を追い払う手法や、臭いや光を利用して鳥獣を農地自体に寄せ付けない手法など、具体的な提案がなされました。また、鳥獣被害によって農作物の収穫量が減少していることに着目し、鳥獣被害に合う前に農作物を最適な時期に収穫する収穫時期予測システムを考案して発表し、ご出席頂いた皆様から率直なご意見、ご感想を頂戴しました。

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(農業チームの発表の様子)

本授業では、学生が現地調査等を通じ地域が抱える問題に関心をもち、地方創生に対して技術者が果たす役割と重要性を理解するとともに、複数名でチームを組んで課題解決に取り組むグループワークを通してコミュニケーション能力や合意形成力など養うことができ、非常に有益な授業となりました。
本授業に際しましては、下市町役場の皆様、並びに下市町の企業の皆様に多大なご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。

 

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平成29年度 前期 地域社会技術特論

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