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地域創生事業COC+事業(H27~R1)

≪第2回 COC+政治・経済 (2017年6月29日掲載)≫

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第2回
1.データを用いて奈良県の特徴を把握してみよう2.体験「SWOT分析!」奈良県経済の現状を分析しよう

平成29年6月20日(火)の5・6時限目に、本科3年生 情報工学科の学生を対象に第2回COC+政治・経済の授業が行われました。

はじめに、担当教員の竹原 信也准教授から「今日の授業は、前回の奈良中央信用金庫様の特別講義と資料となる統計データを踏まえて、奈良県の特徴を把握し、奈良県経済の現状を分析します。」と、説明があり、中国の思想家 孫子の兵法における名言『彼を知り己を知れば百戦危うからず』を引用して、特徴を把握するためのポイントとして「自分を知るだけでなく、まわりを見て知ることで情勢をしっかり把握することができます。」と述べました。
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 (担当教員:竹原 信也准教授)

授業の内容

1.奈良県の特徴を整理する
学生は、奈良県の地理的・文化的・経済的な特徴について、再確認し奈良県の現状を把握しました。
2.体験:SWOT分析
SWOT分析とは、組織や個人がおかれている外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)の4つのカテゴリーに分類することで、現状を分析し戦略に結び付けるための方法で、1960~70年代にアメリカで開発され現在では企業を中心に様々な団体で用いられています。今回は、この簡易版として、トランプで4~5人のグループに分かれて、学生が出し合ったアイデアのタネを付箋に記入し、A3の用紙に貼っていくグループワークを1時間程度行いました。 20170622 SWOT.jpg
3.グループ発表 
学生は奈良県の地理的・文化的・経済的な特徴を活用して、日常の暮らしや学校生活の中で貴重なアイデアのタネを見つけ、分類された4つのカテゴリーについてクロス分析を行い、積極的攻勢(プランA)、差別化戦略(プランB)、段階的施策(プランC)、専守防衛(プランD)のそれぞれの策を具体的に考えて事業アイデアにまとめました。 20170622 cross.jpg
cards1.jpg 南部の自然を活かしたテーマパーク。三輪そうめんの新商品開発。 20170620 3.jpg
cards2.jpg 治安の良さを活かして、外国人向けの旅館を増やす。
cards3.jpg 老人の余生を過ごすためのカジノづくり。
cards4.jpg 古民家を民泊として活用する。 20170620 5.jpg
cards5.jpg 壁をつくって人口流出を防ぐ。外国人に永住してもらう。大阪府と合併する。
cards6.jpg 木彫りの鹿をつくる。奈良の自然を活用して鹿を繁殖させる。
cards7.jpg 事業所が少ないので奈良高専で起業する。 20170620 9.jpg
cards8.jpg esportsを普及させる。ハーバードを超える奈良国際大学を設立する。奈良ラーメンを作る。
cards9.jpg 学歴の高い人を活用して品質向上し、中小企業を大企業に育てる。
最後に、竹原准教授は「この1時間のグループワークで、皆さんからこんなに沢山のアイデアが出されました。どんな職業でも人と関わって仕事をします。その時に重要なのは、自分のセンスを信じて自分の意見を伝えることと聞く耳をもつことです。誰しも"弱み"や"脅威"には目をつぶりたくなりますが、あえて、客観的に冷静に見ることでピンチをチャンスに変えることで弱いところを隠して、強いところをどんどん出していくことができます。このクラスのアイデアには、熱い想いを感じました。」と結ばれました。
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学生は、この授業を通して、奈良県の現状を知ると共に、実際のビジネスで行われている企業や事業の戦略策定や、マーケティング戦略を導き出すためのSWOT分析の手法を体験することができました。そして、このSWOT分析から見えてきたアイデアを今後、実現可能な商品・サービスとして組み上げるための事業計画書の作成が行われます。

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