≪地域と世界の文化論 担当 竹原 信也 准教授 ≫

平成30年5月30日(水)、本校 地域創生交流室において、奈良県立大学 増本 貴士特任准教授による第8回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
この講義は、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが取り交わした"地(知)の拠点大学による地方創生推進事業 参加大学等間単位互換に関する覚書"(平成29年9月19日締結)により実現し、3大学・高専の学生が、相互に大学や高専の授業科目を履修し、単位を取得することを認める単位互換科目の一つとして実施されております。
はじめに、担当教員 竹原准教授から増本特任准教授の紹介があり、早速、「人々との共創が織り成すコンテンツツーリズム」と題して、増本特任准教授の講義が開始されました。
コンテンツツーリズムとは、「地域に「コンテンツを通じて醸成された地域固有のイメージ」としての「物語性」「テーマ性」を付加し、その物語性を観光資源として活用することです。」(コンテンツツーリズム学会HPより引用)
増本特任准教授は、
- 学生へのキャリア教育
- 地元資産(歴史・文化・景勝等)の再確認・活用
の二つをコンテンツツーリズム(≒聖地巡礼:宗教的な意味は無く、俗語的な言葉)による持続的・発展的な可能性として位置づけ、この講義では、特に②を観光学からのアプローチとして、ご説明いただきました。
そして、コンテンツツーリズムの研究、調査、考察、事業化等の活動を奈良県で開催されたイベントを中心にご紹介いただきました。
第8週 特別講義 増本 貴士 特任准教授(奈良県立大学)
地域と経済・観光【1】 人々との共創が織り成すコンテンツツーリズム

(奈良県立大学 増本特任准教授)
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(講師紹介の様子)
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(講義の様子) |

(担当教員 竹原准教授)
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(講義の感想を記入する様子)
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最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から「結論で、運営側による地域とファンを繋ぐストーリーができることで、コンテンツツーリズムの持続的・発展的な可能性がうまれるとおっしゃいましたが、その具体的な定義があれば教えてください。また、そのストーリーを考えるときに大事なことを教えてください。」や「舞台地の設定には、原作者・アニメ制作会社・誘致の3パターンがあるとおっしゃいましたが、その中の誘致についてお伺いいたします。イベントの成功が地域の活性化に繋がり、また、誘致につながるのでしょうか。私は、繋がりにくいように感じるのですが。」等の質問があり、増本特任准教授からそれぞれに丁寧なご回答をいただきました。
次回の第9回(6月6日(水))には、奈良県立大学 中谷教授による特別講義が予定されております。
(第9週 奈良県立大学 中谷教授による特別講義は、こちらをクリック。)

平成30年度 COC+ 政治・経済
平成30年度 前期 地域社会技術特論