奈良県の代表的な産業の一つである林業は、人手不足や安い輸入木材の進出によるコスト競争激化などで山林が荒れ果て、その復興が大きな課題となっている。
このような実情を危惧された奈良市の上田技研産業株式会社様では、特に管理が行き届いていない間伐材を中心に、伐採現場から運搬可能なふもとまで原木を運ぶ低コストで簡易な『木材運搬システム』(該社での呼び名:スネークライン)の開発を進められております。
この『木材運搬システム』を輸送コスト低減の一策として活用し、間伐材を材料とした大鋸屑ビジネスに着目した地元での新たな産業創出を目指すべく、吉野町の山林にある「スネークライン」のフィールドテスト現場にて見学会が実施されました。(平成29年10月18日(水))
当日は、「スネークライン」の開発を手掛ける上田技研産業株式会社様はじめ県内林業関係の皆様、材木粉砕機器メーカーの皆様も参加され、本校も加わり実際に急峻な山林に設置された実験用の「スネークライン」を目の前に、様々な意見交換が行われました。
今後、奈良県の林業活性化及び地元での雇用創出に向け、「スネークライン」を木材輸送手段とした様々な活用・新規ビジネスの創出について関係者を交え議論を重ねてまいります。
シンプルで画期的な木材運搬システム「スネークライン」がきっかけとなり実用化に進むことができれば奈良県の主産業の一つである林業から地域活性化・地方創生へ弾みがつくものと期待されます。

地元企業様からの技術相談で本校が連携協力>
~『木材搬送システム』による地元林業の活性化で地方創生を目指します!~(2017年5月16日掲載)