奈良高専はNEDOの「パワーエレクトロニクス技術に関する人材育成事業」(主幹校:大阪大学)の委託を受け、次世代パワーエレクトロニクスを担う人材の育成講座(ベーシックコース)を開催します。
受講対象者:
・パワエレを学びたいがどうすればよいのか困っている方
・パワエレ回路の動作や不具合が読めるようになりたい方
・パワエレ回路を動かすスイッチの駆動技術を掴みたい方
ベーシックコース(奈良開催):
講義内容
講師:電気工学科 准教授 石飛 学
特命助教 服部 文哉
第1回(7月8日(日))
・パワエレって? -偏在するスイッチング電源-(電気機器を解体、回路図を作成)
・スイッチング電源の構成要素と必要な技術
・スイッチング電源の波形観測(回路シミュレータ講座)
第2回(7月22日(日))
・スイッチング電源の動作観察(回路シミュレータの復習、モード遷移図の作製)
・回路動作の要となる受動素子たち(基礎特性と実験)
・知っているようで知らなかったオシロスコープ講座
第3回(8月19日(日))
・電圧、電流はどこに向かって変化していくのか?(スイッチングLCR回路の"単発過渡現象")
第4回(8月26日(日))
・波形を操る"半導体デバイス"とは?(半導体デバイスの種類、使い方)
・半導体デバイスにおけるスイッチング特性を観測(ダブルパルス回路の理解、特性評価実験)
・非線形デバイスの取り扱い(モデリングの紹介等)
第5回(9月9日(日))
・スイッチング電源の動作解析"モード解析法"(回路シミュレーションを使った演習、実機の動作解析)
・電力変換のメカニズム
・良いスイッチング電源とは?(損失、スイッチングサージ、ノイズ、サイズ、コスト 他)
・小型・軽量化と高周波化とソフトスイッチング
第6回(9月30日(日))
・回路を動かす"半導体ドライブ技術"
・インシュレーションとアイソレーション
・ブートストラップ回路
・OPアンプとコンパレータ
第7回(10月21日(日))+第8回(10月28日(日))+第9回(11月11日(日))
・高周波インバータの設計と製作(IH用、非接触給電用、モータドライブ用 等)
・ソフトスイッチングの効果
第10回(11月18日(日))
・製作したインバータの評価(アドバンストオシロスコープ講座)
・現代の課題と将来展望
開催場所
・講義 奈良工業高等専門学校 地域創生大講義室および電気工学科3F実験室
自動車でお越しいただけます。電車の場合(近鉄郡山駅からバス15~20分もしくは徒歩25分)
・ 開催期間 平成30年7月~11月 12時30分~17時30分 全10回
※詳細は大阪大学のホームページをご確認ください。
http://www.coire.eng.osaka-u.ac.jp/pejinzai/basic.html