奈良高専はNEDOの「パワーエレクトロニクス技術に関する人材育成事業」(主幹校:大阪大学)の委託を受け、
次世代パワーエレクトロニクスを担う人材の育成講座(ベーシックコース)を開催します。
受講対象者:
・スイッチング電源に関わって間もない方
・想定と異なる回路動作にどう対処していいか悩んでおられる方
受講にあたって必要な条件
・v(t)=Ldi/dt、i(t)=Cdv/dtの意味がわかること
・テブナンの等価回路を勉強したことがあること
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・ダイオードのオン・オフ動作がわかること
講義内容
講師:電気工学科 准教授 石飛 学
特命助教 服部 文哉
第1回(6月30日(日)) 於 地域創生大講義室
・パワエレって? -偏在するスイッチング電源-(電気機器を解体、回路図を作成)
・スイッチング電源の構成要素と必要な技術
・スイッチング電源の波形観測(回路シミュレータ講座)
第2回(7月21日(日)) 於 電気工学科棟3F実験室
・スイッチング電源の動作観察(回路シミュレータの復習、モード遷移図の作製)
・回路動作の要となる受動素子たち(基礎特性と実験)
・知っているようで知らなかったオシロスコープ講座
第3回(8月18日(日)) 於 電気工学科棟3F実験室
・電圧、電流はどこに向かって変化していくのか?(スイッチングLCR回路の“単発過渡現象”)
第4回(9月8日(日)) 於 電気工学科棟3F実験室
・波形を操る“半導体デバイス”とは?(半導体デバイスの種類、使い方)
・半導体デバイスにおけるスイッチング特性を観測(ダブルパルス回路の理解、特性評価実験)
・非線形デバイスの取り扱い(モデリングの紹介等)
第5回(10月20日(日)) 於 電気工学科棟3F実験室
・スイッチング電源の動作解析“モード解析法”(回路シミュレーションを使った演習、実機の動作解析)
・電力変換のメカニズム
・良いスイッチング電源とは?(損失、スイッチングサージ、ノイズ、サイズ、コスト 他)
・小型・軽量化と高周波化とソフトスイッチング
第6回(11月17日(日)) 於 電気工学科棟3F実験室
・回路を動かす“半導体ドライブ技術”
・インシュレーションとアイソレーション
・ブートストラップ回路
・OPアンプとコンパレータ
第7回(12月8日(日)) 於 電気工学科棟3F実験室
・特別講演(1) アドバンストオシロスコープ講座
・特別講演(2) 現代の課題と将来展望
開催場所
・講義 奈良工業高等専門学校 地域創生大講義室および電気工学科3F実験室
自動車でお越しいただけます。校舎東側臨時駐車場をご利用ください。
電車の場合(近鉄郡山駅からバス15~20分もしくは徒歩25分)
・ 開催期間 令和元年6月~12月 12時30分~17時30分 全7回
※詳細は大阪大学のホームページをご確認ください。
http://www.coire.eng.osaka-u.ac.jp/pejinzai/basic.html